ここ青森ではまだ春の訪れが遠いらしく、今日もかなり強い吹雪です。それでも雪の合間に現れる日差しには多少の暖かさが感じられるかもしれません。

油川フランス語・英語教室は青森市にありますが、フランス語オンライン講座は世界中どこからでも受講できます。今回は2月28日から3月5日までの授業の内容をご紹介しますので、受講をお考えの方は参考にしてください。どの授業も無料見学できます。

この油川フランス語・英語教室では、日本語の教科書を使ったフランス語入門レベルから、フランス語のみの教科書を使ったA1、A2、B1、B2レベルまで、Zoomを使ったフランス語オンライン講座を開講しております。1回90分、月4回の授業で、月謝は12,000円です。現在の時間割は下の表の通りです。黄色がオンライン講座になります。時間割の空いている時間で新規開講を予定していますので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。オンラインばかりでなく対面授業も新規受付をしています。青森の方はお気軽にご相談ください。

入門者用のフランス語入門授業は週2回行っていて、月曜日午後5時半から7時の授業と、水曜日午後1時から2時半のものがあります。
この授業では『アクティブに学ぶフランス語文法』(アルマ出版)という教科書を使っています。

フランス語入門 2月28日(月)17:30~19:00

今回は第13課「目的補語人称代名詞」に入りました。このタイプの人称代名詞には直接目的補語人称代名詞(complément d’objet direct)と間接目的補語人称代名詞(complément d’objet indirect)の二種類があり、それぞれCOD、COIと呼ばれます。「人称代名詞」と呼ばれるけれども、人と物の両方について使われます。
学校で習った英文法の5文型を覚えているでしょうか。この5文型の内の第4文型はS+V+O+Oで、二つの目的語がありました。たとえばI gave my son a new dictionary(私は息子に新しい辞書をあげた)という文において、「誰々に」を示す機能をもつmy sonが間接目的語で、「何々を」を示す機能をもつa new dictionaryが直接目的語です。
仏文法では「目的補語」という用語を用いますが、英文法の第2文型S+V+CのC「補語」とは関係がないもので、「目的語」と同じものだと考えてください。ちなみにこの第2文型He remained silent(彼は黙っていた)のような文の補語silentを指す仏文法用語は「属詞(attribut)」です。
上に挙げた文I gave my son a new dictionaryをフランス語に訳すと、J’ai donné un nouveau dictionnaire à mon filsになります。英語と違い、フランス語の場合は「誰々に」を示す間接目的補語の名詞は前置詞àを伴います。つまり英語の第4文型のような文型はフランス語には存在しないと言えます。

I gave my son a new dictionary.
J’ai donné un nouveau dictionnaire à mon fils.

英文の方の名詞を代名詞で置き換えるとI gave him itになりますが、フランス語の場合は英語と違って目的補語人称代名詞が動詞の活用形の前に置かれるのが特徴です。よってこの文をフランス語に訳すとJe le lui ai donnéになります。ここで直接目的補語(COD)「辞書」に当たる代名詞はleで、間接目的補語(COI)「私の息子」に当たる代名詞はluiです。

I gave him it.
Je le lui ai donné.

この例ではCOIが三人称(私の息子)ですが、COIが一人称あるいは二人称である場合は語順が変わってきます。たとえば英語でMy father gave me a new dictionary(父は僕に新しい辞書をくれた)という場合、間接目的語と直接目的語の語順は変わりませんが、フランス語ではMon père me l’a donnéというCOI、CODの語順になります。フランス語学習者にとってはこの語順に慣れるのが大変に難しいようですが、時間をかけて慣れていくようにしましょう。

My father gave me a new dictionary.
Mon père me l’a donné.

フランス語入門 3月2日(水)13:00~14:30

今回は第15課の続きで「条件法現在」の勉強をしました。条件法は英語の仮定法と似ていますが、条件節ではなく主節の方に使う動詞の活用形が条件法になります。たとえばS’il faisait beau, je jouerais au tennis(天気がよかったらテニスをするのに)という文において、条件節は動詞が直説法半過去で、主節が条件法現在になっています。今は天気がよくなくてテニスができないけれども、もしそうでなければテニスをするのになあというような、現実に反する仮想を表現するときによく使われるものであるとよく説明されます。
条件法現在の活用は直説法単純未来の語幹に直説法半過去の活用語尾を組み合わせたもので、このつくり方は全ての動詞に共通です。この構造から想像がつくように、もともとは意味上も未来と過去を組み合わせたもので、過去における未来を示すのが本来の用法です。
過去における未来とはどのようなものでしょうか。現在から見る未来は現時点よりも後にある未来ですが、過去から見た未来は現時点も含みます。わかりやすい例として複文における時制の一致を考えてみましょう。
たとえばJe pense qu’il fera beau demain(明日は晴れだろうと思う)という複文において、主節はje penseという現在時制で、従属節はqu’il fera beau demainと動詞が単純未来に活用されています。この主節を半過去je pensaisにすると、従属節の方の動詞の活用が条件法現在になり、Je pensais qu’il ferait beau le lendemain(翌日は晴れだろうと思っていた)となります。この場合、「条件法」と呼ばれるものは現実と反する仮想を意味する用法ではなく、「過去未来」という時制を表しています。
ここでよく考えてみましょう。この文Je pensais qu’il ferait beau le lendemain(翌日は晴れだろうと思っていた)における「翌日」は現時点において過去である可能性が大きいと言えるでしょう。それでは実際にこの「翌日」において天気はよかったのでしょうか。ここでわかるのは話者がその翌日に天気がよくなるだろうと考えていたということだけであり、実際に晴れたのかどうかはわかりません。このように、過去における未来は実現したのかどうかがわからないために、この活用が事実と反する仮想、あるいは控えめな表現に用いられるようになり、条件法と呼ばれるようになったのです。
条件法の控えめな表現の代表であるJe voudrais un café(コーヒー一杯いただきたいのですが)において、この文が控えめであるのは「もし可能であれば」という条件が入っているからであり、コーヒーがもらえることの実現可能性が低いことを前提としているからです。日本人は控えめな表現として条件法を多用しがちですが、使いすぎると文章の意味がわからなくなるので多用は避けた方がいいでしょう。とはいえ無礼な人間だと思われたくないのであれば、Je veux un caféではなくて、必ずJe voudrais un caféと言ってください。これはいくら多用してもかまいません。

月曜日も水曜日も今のところ生徒は二人です。フランス語の勉強を始めてみたいという人、むかし少し勉強したけれどもう一度チャレンジしてみたいという方は是非ともお問い合わせください。

フランス語初級会話(A1)3月1日(火)19:30~21:00

Unité 8 – Leçon 3 – Faire du sport
第8ユニット第3課 スポーツをする

この授業はいつも月曜日19:30から90分ですが、今回は例外的に火曜日でした。

この課ではフランス語学習者が不得意な代名詞enの勉強をします。ダイエットのためにスポーツを始めたメラニーをグレッグがからかうスキットの中でenが多用されているので、気をつけて観てみましょう。フランス人はからかう(taquiner)することが好きですね。

今回はピ・ジャ・マの去年の歌Bisouを聴きました。かわいらしい歌で、日本人がフレンチポップスと考えるもののイメージにぴったりでしょう。授業ではフランス語の歌詞と日本語訳字幕をつけたものを観ています。

A1の授業は毎週月曜日19時30分から21時で、生徒さんは今一人だけです。興味がある方は是非ともお問い合わせください。見学もできます。

A2レベルの授業は週2回、水曜日午後7時から8時半までと、土曜日午後2時45分から4時15分までです。水曜日の方が進んでいません。

フランス語A2 3月2日(水)19:00~20:30

Unité 3 – Bilan
第3ユニット まとめ

前回の続きの練習問題を終わらせてからこのユニットのまとめにとりかかりました。関係代名詞や接続法に関する問題を解きました。以下は関係代名詞で二つの文をつなげる問題です。

Caractériser avec une proposition relative
Reliez les phrases en utilisant qui, que, où.
La Nouvelle-Calédonie

a. La Nouvelle-Calédonie est une île. Cette île est située dans l’océan Pacifique. Elle compte 270 000 habitants.
b. Cette île est une région autonome francophone. Les Français ont découvert cette île au XVIIIe siècle.
c. Le nickel est une richesse du pays. Le nickel fait vivre 12 % de la population.
d. Les fonds marins sont magnifiques. Les touristes viennent les admirer.
e. C’est une très belle île. On y rencontre des populations de différentes origines.

この授業の生徒は現在三名です。

フランス語A2 3月5日(土)14:45~16:15

Unité 5 – Leçon 3 – Raconter un accident
第5ユニット第3課 事故の話をする

この課では時間に関する表現を学びます。怪我をして病院に運ばれたグレッグがその経緯を話すスキットを観ました。

この授業の生徒は現在二名です。
以上二つのA2の授業について興味がある方は是非ともお問い合わせください。見学もできます。

フランス語B1 土曜日17:00~18:30
フランス語B2 土曜日10:30~12:00

以上の授業は二つともお休みでした。

以上A1、A2、B1、B2の講座ではCLE InternationalのTendancesというシリーズの教科書を使っています。また、A2以上の授業では毎回最初にディクテがあります

以上の授業に興味がある方はこのサイトのお問い合わせページ、あるいはこのページの上下にあるメールアドレスからお気軽にお問い合わせください。料金は90分の授業4回で12,000円です。よろしくお願いいたします。


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