青森の町中の雪はかなり少なくなりましたが、それでもまだ空き地には雪が残っています。昨日はちらほらと雪が降りました。暑さ寒さも彼岸までと日本ではよく言いますが、フランスでは春分の日をもって春の到来とします。とても春とは思えない日本の立春よりは、春分の日を春の始まりとした方がわかりやすいですね。
油川フランス語・英語教室は青森市にありますが、フランス語オンライン講座は世界中どこからでも受講できます。今回は3月14日から3月19日までの授業の内容をご紹介しますので、受講をお考えの方は参考にしてください。どの授業も無料見学できます。
この油川フランス語・英語教室では、日本語の教科書を使ったフランス語入門レベルから、フランス語のみの教科書を使ったA1、A2、B1、B2レベルまで、Zoomを使ったフランス語オンライン講座を開講しております。1回90分、月4回の授業で、月謝は12,000円です。現在の時間割は下の表の通りです。黄色がオンライン講座になります。時間割の空いている時間で新規開講を予定していますので、ご希望がありましたらお気軽にお問い合わせください。オンラインばかりでなく対面授業も新規受付をしています。青森の方はお気軽にご相談ください。
入門者用のフランス語入門授業は週2回行っていて、月曜日午後5時半から7時の授業と、水曜日午後1時から2時半のものがあります。
この授業では『アクティブに学ぶフランス語文法』(アルマ出版)という教科書を使っています。
フランス語入門 3月14日(月)17:30~19:00
今回は第14課「関係代名詞」の続きで、主格quiを使った練習問題を解きました。教科書の内容とは別に、綴りと発音の関係についてもいくつかの例を説明しました。今回は特にOとEが並ぶ綴りについて解説しました。
この二文字が並ぶ単語にはたとえばクリスマスを意味するNoëlがあります。このeの上についている二つの点のことをトレマ(tréma)と言います。トレマは分離記号とも呼ばれ、二つ並んだ母音字の二つ目を一つ目と切り離すために用いられます。この記号をつけることによって、oëが一つの音ではなくて/ɔe/と発音されることがわかるのです。ドイツ語のウムラウトとよく似ていますが、機能は全く違います。
もしトレマをつけなければ、oeは/ø/あるいは/œ/と読まれる傾向があると言えるでしょう。たとえばドイツの作家Goetheの名前は/gœt/と読まれるでしょう。それでも形容詞moelleuxの発音は、oeをoiのように読む/mwalø/が正しい発音です。しかし近年の傾向では、このoeという綴りが比較的に見慣れないものであるために、あたかもOにトレマをつけたかのようにして/mɔelø/と読むことが多くなっています。この発音は今のところあくまで間違った発音ですが、将来的にはこれも正しい発音だと認められるかもしれません。
この二文字に分かれたoeという綴りを見かけることが少ないとしても、合字したœの方はよく見かけます。この合字はe dans l’aと呼ばれることがあります。この合字は後ろにもう一つ母音がついたとき、発音がeuという綴りと同じ/ø/あるいは/œ/の音になります。たとえばœilの発音は/œj/、cœurの発音は/kœːʀ/です。それでも後ろに他の母音がつかないこの合字はéと同じ狭いエ/e/で読むのが原則です。たとえば「ワイン学者」の意味のœnologueの発音は/enɔlɔg/が本来の正しい発音です。しかしながらこの合字œに他の母音が続いていない場合でもこれをeu(/ø/あるいは/œ/)と読む傾向が強く、このœnologueも/ønɔlɔg/と読むことが多くなってきています。一方「胎児」を意味するfœtusの場合は/fetys/という本来の発音が保たれていて、発音の変化の傾向にばらつきがあると言えるでしょう。
また、トレマのもう一つの注意すべき用例についても触れました。たとえば「鋭い」という意味の形容詞aiguを女性形にする場合、語末に直接eだけをつけてaigueとすると、/egy/ではなくて/ɛg/と読まれてしまいます。そこでGの後のUはちゃんと発音するのだということを示すために、Eにトレマをつけてaiguëと書くのです。この単語の読み方は男性形と同じ/egy/であって、/egɥe/とは読みません。このような単語には他に「曖昧な」という意味の形容詞ambiguの女性形ambiguë、「毒にんじん」の意味の女性名詞ciguëなどがあります。いずれもトレマがないと語末の/gy/が/g/になってしまいます。
とはいえ、この語末のEにトレマがついてそのEを読まない綴りはきわめて例外的なものなので、1990年の正書法改革においてこのトレマをEではなくてUにつけることが提案されました。こうするとそれぞれ綴りがaigüe、ambigüe、cigüeに変わります。伝統的な正書法よりは読みやすいかもしれませんが、かつてからの綴りに慣れている人は抵抗を感じるでしょう。
フランス語入門 3月16日(水)13:00~14:30
第16課の続きで中性代名詞yの勉強をしました。このyの用法はenほど難しくありませんが、それでも注意が必要です。たとえばJe pense à mes vacancesのà mes vacancesはyで置き換えてj’y penseとすることができますが、Je pense à ma mèreのà ma mèreはyで置き換えることができず、Je pense à elleとするしかありません。人と事物では扱い方が違い、この構文でyが使えるのはàが事物を伴うときだけなのです。また、このJe pense à elleはJe lui penseとすることもできません。間接目的補語人称代名詞luiやleurは「~に」という与格的な用法のときに使われるものであり、このpenser àはそのような用法ではないからです。
月曜日も水曜日も今のところ生徒は二人です。フランス語の勉強を始めてみたいという人、むかし少し勉強したけれどもう一度チャレンジしてみたいという方は是非ともお問い合わせください。
フランス語初級会話(A1)3月14日(月)19:30~21:00
Unité 8 – Leçon 4 – Donner son opinion sur un spectacle
第8ユニット第4課 催し物について意見を述べる
第3課「スポーツをする」の残りの練習問題の後、新しい課に入り、ベルギーの人気ミュージシャン、ストロマエの最初のヒット曲、2010年の歌Alors on danseを聴きました。
以下は歌詞の抜粋です。関係代名詞quiで始まることばは先行詞を含んだ「~するもの」の意味で考えてください。
Qui dit étude dit travail,
Qui dit taf te dit les thunes,
Qui dit argent dit dépenses […]
Qui dit Amour dit les gosses,
Dit toujours et dit divorce […]
Qui dit crise te dit monde dit famine dit tiers-monde.
Qui dit fatigue dit réveil encore sourd de la veille,
Alors on sort pour oublier tous les problèmes.
Alors on danse.
Alors on danse.
Alors on danse.
ここに出てくるtafはtravail、thuneはargent、gosseはenfantの意味で、それぞれ話しことばで非常によく使われる俗語です。
今週はアレクシ・フュガンのグループ、ビッシュのL’essorという歌を聴きました。アレクシ・フュガンは70年代に数多くのヒット曲を歌ったミシェル・フュガンの息子です。ミシェル・フュガンは日本ではサーカスが歌った「Mr.サマータイム」の作者として知られているかもしれません。息子のグループ、ビッシュはビートルズ風のサイケデリックなポップロックを得意とするグループです。授業ではフランス語の歌詞と日本語訳字幕をつけたものを観ています。
A1の授業は毎週月曜日19時30分から21時で、生徒さんは今一人だけです。興味がある方は是非ともお問い合わせください。見学もできます。
A2レベルの授業は週2回、水曜日午後7時から8時半までと、土曜日午後2時45分から4時15分までです。水曜日の方が進んでいません。
フランス語A2 3月9日(水)19:00~20:30
Unité 4 – Leçon 1 – Annoncer un événement
第4ユニット第1課 出来事を告知する
前回のまとめ問題の残りを終わらせて新しい課に入りました。この課ではまずフランスの日刊紙ルモンドのサイトの見出しを見て、受動態を能動態に書き換える問題、逆に能動態を受動態に書き換える問題を解きました。
Coupe du monde de rugby
L’équipe de France a été battue par les All Blacks de Nouvelle-Zélande.
Abribus
Le marché des abribus de Londres a été gagné par l’entreprise JCDecaux. 15 000 abribus seront bientôt installés dans la capitale britannique.
Projet d’aéroport de Notre-Dame-des-Landes
Une route a été bloquée par les manifestants.
Festival de Cannes
Le film Dheepan a été élu Palme d’Or du Festival. « J’ai été enthousiasmé par ce film » a déclaré un membre du jury.
Régions
La nouvelle carte des régions a été votée par l’assemblée. En 2021, la France sera organisée en 13 régions.
Cuba
Les relations diplomatiques entre Cuba et les USA sont rétablies.
Futur
Un village international sera construit sur la Lune.
Féria de Bayonne
Deux spectateurs ont été blessés par un taureau.
この授業の生徒は現在三名です。
フランス語A2 3月19日(土)14:45~16:15
Unité 5 – Projet – Échanger des conseils de santé et de bien-être
第5ユニット自由課題 健康厚生問題についてアドバイスのやりとりをする
ここではフランスの健康の話題を扱うサイト、ドクティッシモのフォーラムを読んでその内容を理解し、自分の意見を述べてもらいました。
Difficulté à m’endormir
Lydia : J’ai beaucoup de difficultés à m’endormir le soir. J’ai essayé de me relaxer, de me raconter une histoire, de boire un verre de lait… Rien n’y fait. Quelqu’un a une idée ?
Aude : Moi, j’étais comme toi. Depuis un mois, je me couche tous les soirs à la même heure dans une chambre pas trop chauffée. Je ne regarde plus d’écran (télé, ordi, portable). Je lis un magazine quelques minutes (pas un roman policier)… et je m’endors très vite.Stop à la cigarette
Matthieu : Je fume un paquet de cigarettes par jour. Je sais que c’est dangereux pour ma santé mais je n’ai pas réussi à m’arrêter. J’ai essayé l’acupuncture et le patch. Ça ne marche pas avec moi.
Patrick : As-tu essayé l’hypnose ?
この授業の生徒は現在二名です。
以上二つのA2の授業について興味がある方は是非ともお問い合わせください。見学もできます。
フランス語B1 土曜日17:00~18:30
フランス語B2 土曜日10:30~12:00
以上の授業は二つともお休みでした。
以上A1、A2、B1、B2の講座ではCLE InternationalのTendancesというシリーズの教科書を使っています。また、A2以上の授業では毎回最初にディクテがあります。
以上の授業に興味がある方はこのサイトのお問い合わせページ、あるいはこのページの上下にあるメールアドレスからお気軽にお問い合わせください。料金は90分の授業4回で12,000円です。よろしくお願いいたします。