毎週火曜日午後7時30分~9時の時間で「原語で親しむフランス文学」の授業を始めます。初回は12月12日です。12月と1月は無料体験授業とします。使いやすいZoomを使ったオンライン授業です。

テキストはこちらで準備したPDFファイルを用います。ファイルはこのリンクから閲覧できます。このテキストは順次追加更新します。

テキストは戦後に出版されてフランスの高校で90年代頃まで用いられていたフランス文学の教科書、アンソロジーであるラガルド・エ・ミシャール(Lagarde et Michard)を元にしたものです。社会の多様化により、フランス人がフランス語で書いた文学作品ばかりを収録したこのアンソロジーは現在はもう学校教育で用いられないとしても、日本人学習者がフランス文学に親しむには適切な教材でしょう。

最初は19世紀文学の教科書から引いたヴィクトール・ユゴーの小説作品、『ノートルダム・ド・パリ』と『レ・ミゼラブル』の抜粋を扱います。ユゴーは偉大な詩人ですが、フランス語圏以外ではもっぱらこれらの小説作品で知られています。これは残念なことだと思いますが、フランス語詩に挑戦するのは後にして、この授業ではまずフランス語の散文を読むことに慣れることを目指します。ほんの数ページの抜粋でも、ユゴーの詩的かつ力強い文体がどのようなものなのかが垣間見られると思います。
授業では文豪の作品の抜粋ばかりでなく、より深い理解のために教科書の解説も読みます。フランス語学習の上では、平易な解説の文体に慣れることも必要でしょう。
ユゴーの後は、19世紀と20世紀の他の作家の小説作品の抜粋を読んでいきます。
授業では音読と仏文和訳を生徒さんにお願いします。わかりやすい発音によるリズムに乗った文章の読み方と、フランス語文章の正確な意味のとり方を習得するのがこの授業の目標です。語学授業の中での仏文和訳では十分ではない「翻訳」についても、ヒントを与えることができればいいと思っています。初回12月12日については特に準備の必要はありません。
フランス語初級者向けの授業ではありません。だいたい仏検二級程度以上の実力が必要かと思いますが、特に資格は必要ありません。自分のフランス語はまだ三級レベルなので大丈夫だろうかと悩んでいる方でも気軽にお問い合わせください。テキストのPDFファイルを見て自分と相談してみてください。

1月までは無料ですが、2月からは他のオンライン授業と同じく90分の授業月4回につき税込12,000円になります。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。


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