12日(火)から「原語で親しむフランス文学」の授業が始まりました。初回は各自自己紹介の後、ヴィクトール・ユゴーの小説についての紹介文を読みました。この紹介文は« Du vivant de VICTOR HUGO, ses romans ont largement contribué à lui assurer la gloire. »という文で始まりますが、意味をとるのはそれほど難しくないとしても、うまい訳文をつくるのには時間をかけなければならないでしょう。特にcontribuerという動詞の扱いに注意が必要です。
中村康男『新編英和翻訳表現辞典』(研究社)は翻訳のヒントを与えてくれる本で、フランス語からの翻訳のために使える辞典でこれに対応するものがないのは残念ですが、この本のcontributeの項目に「contributeすることは全面的に協力することではなく、『ほんの一部を負担する』というニュアンスがある」という記述があります。フランス語の動詞contribuerについても同じことが言えるでしょう。よって、ユゴーのgloire(栄光、名声)はまず詩、次に戯曲によって確立されたもので、小説がたとえlargement(大きく)に寄与したとしても、そのgloireの本質ではなかったと考えなければなりません。訳文を考えるのにはこのことを考慮に入れなければならないでしょう。
この「原語で親しむフランス文学」の授業は毎週火曜日午後7時30分~9時の時間です。12月と1月は無料体験授業です。この授業では以前フランスの高校で用いられていた仏文学の教科書で、仏文学アンソロジーでもあるラガルド・エ・ミシャールを使い、さまざまな作家の作品の抜粋とその解説を読んでいきます。参加者には音読と仏文和訳が求められます。特に参加基準はありませんが、だいたい仏検二級程度以上のフランス語力が必要とされるかと思います。三級レベルであっても興味がある方はお問い合わせください。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。現在参加希望の方は三人です。
油川フランス語・英語教室は青森市にありますが、フランス語オンライン講座は世界中どこでも受講できます。使いやすいZoomを使った講座なので、Zoomをインストールしてもらえば誰でも簡単に受けられます。オンラインばかりでなく対面授業も新規受付をしています。青森在住の方はお気軽にご相談ください。
8月4日付のブログ記事でお知らせしたように、9月から水曜日午後7時30分~9時のA1レベルのフランス語初級会話授業、金曜日午後6時~7時半のB1レベルの授業を開講しました。10月からは土曜日午後4時30分~6時のB2レベルの授業も始めました。生徒の人数は水曜日のA1レベルは一人、金曜日のB1レベルは二人、土曜日のB2レベルは二人です。いずれもまだ生徒を募集していますので、興味がある方は早めにお問い合わせください。
水曜日の晩のA1レベルの授業は、フランス語文法初歩の勉強を一通り終わって、これから会話の勉強をしてみたいという人にお薦めですが、フランス語だけの教科書に抵抗がなければ全くの初心者でも受けられます。
他のどの授業についてもレベルは自己申告で結構です。お気軽にお問い合わせください。
今回は12月10日から16日までの授業の内容をご紹介しますので、受講をお考えの方は参考にしてください。どの授業も無料見学できます。
月曜日午後3時30分から5時、午後5時30分から7時、水曜日午後7時30分から9時のフランス語初級会話A1レベルの授業、土曜日午後2時45分から4時15分のB1レベルの授業は生徒さんが一人だけなので、参加希望の方を募集しています。木曜日午後7時45分から9時15分のフランス語初級会話A1レベルの授業、月曜日午後7時30分から9時のA2レベルの授業、金曜日午後6時から7時半、土曜日午後1時から2時30分のB1レベルの授業、土曜日午後4時30分から6時のB2レベルの授業は生徒さんが二人なので、まだ余裕があります。
現在の時間割は下の表の通りです。黄色がこの秋から新規開講の授業、および授業時間が変わる授業です。緑色の火曜日午後7時30分から9時の時間で、12月12日から始めた「原語で読むフランス文学」です。
空いている時間での新規開講が可能ですので、オンライン授業をご希望の方も、対面授業をご希望の方も、お気軽にお問い合わせください。
フランス語オンライン講座は、日本語の教科書を使った全くの初心者向けの入門講座から、フランス語のみの教科書を使ったA1、A2、B1、B2、Cの講座まで取り揃えております。授業はZoomを使って行います。お問い合わせはこちらのページからでも、このページの上下に表示があるメールアドレスからでも結構です。1回90分、月4回の授業で、月謝は12,000円です。1回60分の授業(Cレベル)については月額8,000円になります。
初級者向けには完全な初心者向け「フランス語入門」と「フランス語初級会話(A1レベル)」の授業があります。「フランス語入門」は日本語の教科書を使って文法から勉強する授業で、「フランス語初級会話」はフランス語だけの教科書を使って会話の初歩からの勉強をします。それぞれ教科書の最初の方をスキャンしたPDFファイルが閲覧できますので、このリンクの「PDF Introduction」、「PDF A1」のファイルをご覧ください。
中級者レベルについても、このリンクから教科書の最初の方の数ページを見ることができるので参考にしてください。
もし時間が合わない人でも他の時間帯を提案いただければ検討いたします。
フランス語入門は火曜日13時から14時30分です。フランス語の勉強を始めてみたいという人、むかし少し勉強したけれどもう一度チャレンジしてみたいという方は、空いている他の時間での開講が可能ですので、ぜひともお問い合わせください。この授業では『アクティブに学ぶフランス語文法』(アルマ出版)という教科書を使っています。
フランス語入門 12月12日(火)13:00~14:30
今回は第11課「複合過去」の続きでした。特に代名動詞の複合過去やその否定は語順を間違えやすいので、何度も繰り返して身体で覚えるようにしましょう。代名動詞の再帰代名詞だけでなく、無強勢の補語代名詞は助動詞avoirあるいはêtreの活用形の前に来て、neとpasを使って否定するときには、この「代名詞+助動詞」がneとpasで挟まれます。
現在この授業の生徒は一人だけです。
フランス語A1の現在開講中の授業は月曜日午後3時30分~5時と午後5時30分~7時、水曜日午後7時30分~9時、木曜日午後7時45分~9時15分の四コマです。
フランス語A1 12月13日(水)19:30~21:00、16日(土)19:00~20:30
水曜日の授業ですが、それに加えて年末分の振替を土曜日にしました。
Unité 2 – Leçon 2 – Trouver une adresse
第2ユニット第2課 住所を見つける
Unité 2 – Leçon 3 – Faire une rencontre
第2ユニット第3課 人と出会う
この課では新しいスキットRencontreで疑問文やそれに対する答え方を勉強します。また、会話がvousからtuに移るところにも注意してください。
Unité 4 – Leçon 4 – Faire un pique-nique
第4ユニット第4課 ピクニックする
サンドイッチの材料を選ぶ練習問題の他に、仲間外れを選ぶ問題などを解きました。
Cherchez le mot intrus. Indiquez pourquoi.
a. le poulet – la tomate – le bœuf – le jambon
b. un gâteau – une tarte – de la glace – de la vinaigrette
c. le thon – le saumon – la moutarde – les moules
d. le jambon – les champignons – les tomates – les pommes de terre
e. le jambon – le bœuf – le saucisson – le pâté de porc
日本語では「仲間外れ」というけれどもフランス語では「侵入者(intrus)」と呼ぶのが面白いですね。
この授業の生徒は現在一人だけです。興味がある方はお問い合わせください。
フランス語A1 12月10日(日)17:30~19:00
いつもは月曜日の授業ですが、今回は日曜日でした。
Unité 7 – Leçon 1 – Engager la conversation
第7ユニット第1課 会話を始める
これはフランスでは初めて出会ったときの会話でどのような話題を選ぶかについての短い文章です。
LES SUJETS DE CONVERSATION
En France, quand on rencontre une personne dans une soirée, on peut parler de son pays, de sa ville, de ses voyages, de ses loisirs. On peut aussi parler de son travail mais sans se donner trop d’importance.
À table, un des sujets principaux est… la nourriture.
Mais on ne parle pas d’argent. Des questions comme : « Combien vous gagnez ? Combien vous avez payé votre voiture ? » sont impolies. On ne parle pas non plus de ses problèmes de santé et quand on aborde la politique, il faut rester dans les généralités.
現在この授業の生徒は一人だけです。興味がある方はお問い合わせください。
フランス語A1 木曜日19:45~21:15
この授業はお休みでした。現在この授業の生徒は二人です。
フランス語A2の授業は月曜日午後7時30分~午後9時です。
フランス語A2 12月11日(月)19:30~21:00
Unité 5 – Leçon 2 – Consulter un médecin
第5ユニット第2課 医者にかかる
フランスの社会保険制度についての文章を読み、それについての練習問題を解きました。また医者に予約する電話音声を聞く練習問題も解きました。
LA SÉCURITÉ SOCIALE
· En France, la sécurité sociale est obligatoire pour tous.
La sécurité sociale :
– rembourse une partie ou la totalité des consultations médicales, des médicaments, des soins, des opérations et des accouchements (assurance maladie). Pour être mieux remboursé, on peut prendre une assurance complémentaire.
– aide les personnes en difficulté (longue maladie, handicap, enfants, logement).
· Les Français qui travaillent cotisent obligatoirement à la sécurité sociale. Leurs enfants ou conjoints qui ne travaillent pas sont « ayants droit ». Les personnes sans ressources bénéficient de la CMU (couverture médicale universelle).
· Les étrangers qui résident en France bénéficient des mêmes droits s’ils remplissent une de ces trois conditions.
· Les habitants de l’Union européenne bénéficient de la sécurité sociale de leurs pays ou de la sécurité sociale française.
· Les étudiants non européens peuvent aussi bénéficier de la sécurité sociale.
今回はフランスのラップの古典、スュプレム・NTMのLa fièvreを聴きました。1994年の大ヒット曲なので、日本でも多くの人が知っている歌であってもいいと思うのですが、不思議なことにグローバル化した世界の文化的国境は戦後から80年代頃までの時代よりも高くなってしまったようです。授業ではフランス語の歌詞と日本語訳字幕をつけたものを観ています。
この授業の生徒は現在二名です。
フランス語B1レベルの授業は金曜日午後6時~7時30分、土曜日午後1時~2時30分、土曜日午後2時45分~4時15分の三コマです。
フランス語B1 12月15日(金)18:00~19:30
Unité 1 – S’informer avec les médias – Leçon 1 – Réagir à une information générale
第1ユニット メディアから情報を得る 第1課 一般のニュースに反応する
前回の続きで、今回は条件法現在を使った練習問題を解きました。
この授業の生徒は現在二人です。教科書はまだ最初の方なので、興味がある方は早めにお問い合わせください。
フランス語B1 12月16日(土)14:45~16:15
Unité 2 – Leçon 3 – Être en forme physique
第2ユニット第2課 元気な身体でいる
今回はobjets connectés(IoT)についての文章を読み、それについての練習問題を解きました。文法事項としてはジェロンディフ(en+現在分詞)の使い方を勉強しました。
Santé : L’arrivée des objets connectés
Munis de capteurs, les objets connectés de santé et de bien-être fonctionnent avec une application mobile ou envoient des informations vers un service en ligne. Parmi les produits phares : le bracelet, qui enregistre le nombre de pas et de kilomètres parcours ainsi que le rythme cardiaque ; la balance, qui permet de suivre la courbe de poids et propose un coaching en ligne pour atteindre les objetctifs fixés ; le tensiomètre, qui surveille la pression artérielle au quotidien ; la brosse à dents, qui renseigne sur les zones à nettoyer avec plus d’insistance ; le pilulier, qui envoie un signal d’alerte en cas d’oubli du médicament ou encore les capteurs, qui se glissent sous le matelas pour enregistrer les cycles du sommeil. Bienvenue dans l’ère de l’auto-mesure !
[…] Dans tous les cas, il s’agit de mieux se connaître, de repérer ses mauvaises habitudes de vie et de les corriger, afin d’être en meilleure forme. Bien plus que de simples gadgets à la mode, ces objets connectés ont un véritable impact sur la gestion de notre santé.
Ma mutuelle mon mag, no 13, janvier-mars 2015
この授業の生徒は現在一人だけです。興味がある方はお問い合わせください。
フランス語B1 12月16日(土)13:00~14:30
Unité 7 – Leçon 1 – Lire
第7ユニット第1課 読書する
これはフランスの文学賞についての短い文章です。
LES PRIX LITTÉRAIRES
On décerne en France plus de 2000 prix littéraires chaque année sans compter ceux qui sont attribués par de petites associations ou entreprises locales.
Les plus importants sont le prix Goncourt (380 000 exemplaires vendus en moyenne), Renaudot (220 000), Femina (155 000). Le prix Goncourt est décerné chaque année, en octobre, à la fin d’un repas que les jurés font traditionnellement au restaurant Drouant. Avec le prix Senghor, la francophonie récompense le premier roman d’un écrivain francophone.
Les romans primés sont une référence de qualité littéraire mais ils ne rencontrent pas toujours le succès auprès du grand public. Des romanciers comme Guillaume Musso, Katherine Pancol ou Marc Levy sont en revanche très appréciés.
Les Français achètent 500 millions de livres chaque année dont 14 % de livres de poche et 6,5 % de livres numériques.
この授業の生徒は現在二名です。
フランス語B2 12月16日(土)16:30~18:00
Unité 0 – Leçon 3 – Améliorer son niveau de langue
第0ユニット第3課 言葉のレベルを上げる
これは言語学習に置いては間違いを犯した方がいいということを述べる短い文章です。
J’ai fait une erreur… Tant mieux
[…] Quand on apprend une poésie, un pas de danse ou un morceau de musique, par exemple, il faut se tromper, recommencer de très nombreuses fois pour parvenir à l’excellence. Comme le résume un personnage du film Little Miss Sunshine (2006), « un raté n’est pas quelqu’un qui a échoué. C’est une personne qui a tellement peur de ne pas réussir qu’elle n’essaie même pas. » Les scientifiques appliquent ce conseil à la lettre, considérant que l’erreur est indispensable aux progrès de la connaissance. Selon le philosophe Gaston Bachelard, on ne sait jamais d’emblée si on est dans le vrai ou dans le faux, ce qui nous oblige à réaliser des expériences pour trancher […] Les erreurs nous permettent ainsi d’avancer tout au long de notre vie, vers davantage de certitude et de précision.
Fabien Trécourt, Version Femina, 23/06/2016
この授業の生徒は現在二名です。始まったばかりなので、興味がある方はお早めにお問い合わせください。この授業に限らず、全ての授業について初回の見学あるいは体験授業は無料です。
フランス語C 12月12日(火)14:50~15:50
Unité 1 – Leçon 2 – Synthétiser des informations
第1ユニット第2課 情報をまとめる
今回は前回までに読んだジェントリフィケーションについての文章のうち一つ目について、内容を理解する練習問題を解きました。
この授業の生徒は現在一名です。
以上の授業に興味がある方はこのサイトのお問い合わせページ、あるいはこのページの上下にあるメールアドレスからお気軽にお問い合わせください。料金は90分の授業がひと月4回で12,000円です。1回60分の授業(Cレベル)については月額8,000円になります。よろしくお願いいたします。
Je vous en prieという短い文にフランス語学習者が発音を苦手にしている子音が四個含まれています。この動画ではこれらの子音の発音の練習の仕方をわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。よろしければチャンネル登録と高評価をお願いします。